
全史、というだけあって、「ユーザーフレンドリー」の概念を多角的に掘り下げる一冊。
冒頭の章で、米国スリーマイル島の原発事故 がいきなり登場し、驚かせる。
なんと事故の原因は「一号炉」と違い、ある事情で 突貫 で建設された「二号炉」
この制御室の制御室の「酷い」デザインによって引き起こされた!
続くのが、
・第1次世界大戦以前のアメリカの「デザイン」
・インダストリアルデザイン の誕生
・第2次世界大戦中にはじまった「人間中心デザイン」の模索
etc…
そこで学ぶのは、「ユーザーフレンドリー」の根本とは常に =「フィードバック」
スマホで例えれば、
「画面のアイコンをタップ」
↓
「押されたことを示すためにアイコンがわずかに凹む(ように表示される)」
↓
「それに答え新たな画面が立ち上がり、操作が成功したことがわかる」
「ユーザーフレンドリー」とは、常にこのような「フィードバック」の繰り返し、だということ。
ユーザーフレンドリーというコトバを初期から発言していた人物、ドナルド・ノーマンは語る。
「普遍的な原則を探そうとしているのです」
(中略)
「人の思考は科学で認識できることが可能なものであり、彼がみつけようとしていた人間の短所は
決して物事を悪くする特徴ではなく、木材に向かって斧を振り下ろす、操作ボタンを押すといった
ときに私たちが外界に何を求めているかを示す、人の重要な一面である」
そしてこの本で最も衝撃的な瞬間が降ってくる。
あの超有名な、「ユーザーフレンドリー」の起源が詳しく紹介されるのだ!!!
(p 190)
それは、
スティーブン・ジョブズ 率いる一行が、ZEROX のパルト研究所(PARC)に乱入した、あの件。
そう、Apple の Mackintosh の根本「デスクトップ」の概念を盗むくだり!!!
このパートで初めて知ったことを箇条書き。
・ジョブズ一行が研究所に入れたのは、上場仕立て、大注目だったApple株を武器に説得したから!
・PARC の研究員たちはジョブズ一行にデモすることを直前まで抵抗していた
・なので、デモ時も極力「手短に」説明した
・最重要ポイントは「メタファー」
そして第9章でも、当ブログがまた大注目、結果的にfacebookのチカラを連携させたケンブリッジ・アナリティカ。
マインドハッキング あなたの感情を支配し行動を操るソーシャルメディア スティーブ・バノン率いた ケンブリッジ・アナリティカ の吐き気さえもよおす、ダークな活動。
「いいね!」ボタン は簡単に他者に肯定を示し、自分の承認欲求を満たすツールになっただけでない。
ドナルド・トランプを大統領にし、ホワイトハウスに送り込んだ!
結論:衝撃的な瞬間が何度も降ってくる稀有な一冊!