
まず表紙のオビが凄い(写真)
「日本はもはや復活しない。
アメリカは2年後、中国も12年後にはピークを過ぎる。
すさまじい大変化が起こるだろう」(立花隆氏)
立花隆にこのようにかまされたら、読まない訳にはいかない(笑)
ただし立花隆氏は序文だけ。
で、この本は元々アメリカの大統領が当選した後、就任式の前に渡されるレポート資料。
中長期(15~20年後)の世界のトレンドを、このために作られた米国国家情報会議がまとめたもの。
つまりオバマは2度にわたってこのレポートに目を通してきたわけだ!
そう聞くと、かなりの文章量なのではと思ってしまうかもだが、200p 以下。
大きく×3つのパートに別れており、ざっと、
第1章 メガトレンド 「2030年の世界」を決める4つの構造変化
個人の力の拡大、権力の拡散、人口構成の変化、食料・水・エネルギー問題の連鎖
第2章 ゲーム・チェンジャー 世界の流れを変える6つの要素
世界経済、変化に乗り遅れる国家の統治力、大国衝突、広がる地域紛争、最新技術の影響力、変わる米国の役割
第3章 オールタナティブ・ワールド
2030年のシナリオ1~4
「欧米没落」型、「米中協調」型、「格差支配」型、「非政府主導」型
第1章2章、4つのトレンドと6つのゲームチェンジャーの要素は上記でざっと理解できよう。
そこから、それらが組み合わさりどんな可能性が引き起こされるか?の3章がクライマックス。
このへんの構成が、実にアメリカらしいなと感じさせる。
ただ不満もちょっとだけある。
冒頭に最も大きく提示される、肝腎の「世界の中間所得者層の購買力比較」
中間所得者層の購買力こそが、世界経済のエンジン、だという主張。
それに反対はしないが、いくら単純化しなければとはいえ、まずは「中間所得者」をどう定義したかの記述がない。
また、「所得者全体」や「高所得者ミックス」などの表ぐらいあってもいいのではないか?
(大きな問題ではないが、そこに引っかかったまま読了するのはちと気持ちが悪い 笑)