
1992年クリント・イーストウッド監督・主演の西部劇(アカデミー賞作品賞受賞)のリメイク。
まず特筆すべきは、北海道でのオールロケ。
これがとても美しく、映画の醍醐味のひとつを十二分に楽しんだ。
(写真:物語の中心となるセット)
そして渡辺 謙。
ハリウッドで活躍中の彼が、主人公 釜田十兵衛の心情を演ずる。
しかし!
今作で最も目立ったのは、柳楽 優弥。
彼が、強がっている人間にだんだんと表出する「弱さ」を絶妙に表現。
だが、気になる点もある。
まず気になるのが、
「誤った権力がどれだけ不毛なものか」というイラッと感が、日本版からはあまり強く香ってこないのだ。
なぜだろう?
演出の問題なのだろうか?
佐藤 浩市 vs ジーン・ハックマンの差なのか?
自分が現在置かれている環境が大きく影響している、という可能性が最も高い(笑)
と思いつつ、久々にオリジナル版を見返してみようかな?
そして決定的に気になる点。
1992年のあの時代に、オリジナルの「許されざる者」をイーストウッドが創った意味は大きかった。
アメリカの覇権、が揺らぎ始めた時代
その結果「正義」のポジションも揺らぎ始めた時代
古き良き?西部劇が、限界を迎えた時代
そんな中に登場したオリジナル版は非常に新鮮だったのだ!
アカデミー賞を総ナメした理由も、そこにある。
に対し...
最新版では、最後まで「なぜ今、日本でリメイク?」の疑問は解消されない。
監督が、映画会社にこの企画の日本語版制作を持ち込んだよう。
だが、その際に「今なぜ?」という点はとことん議論されたのだろうか?