日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~

今の世の中の変化が最高におもしろいと思う私。日々気づいた変化を、ジャンルは限定せず、がしがしと書き込んでいきます

読後評:ソーシャル・ビジネス革命  力強さを増すユヌスのビジョンに、ただただ打たれるのみ。


サブタイトルは、世界の課題を解決する新たな経済システム。
2年前に出版された「貧困のない世界を創る」に続き、ムハマド・ユヌスグラミン銀行を元に取り組んだ最新のソーシャル・ビジネス、そしてより力強くなった彼のビジョンを語る。

ハイライトは、前の本では検討中の状態にすぎず、まだ形がみえてこなかったグラミン・ダノンがいよいよ具体的に立ち上がり、試行錯誤を繰り返しながら、なんとか形になっていく第2章。
基本の事業モデルに、大胆に手を加える様は、実に「経営者」的視点で、実に興味深く読めた。

そしてこのケースのように、ヴェオリアアディダス、オットー、BASF、インテルユニクロ(今日の新聞でどどんと宣言してましたね)など数々の有名企業が名乗りを上げ、ユヌスからの返答にYES!と答え、実際に事業化されていく様が描写されていて迫力がある。
面白いのは、ユヌスの返答をどう実現するかを検討する多くの企業で、そのプロジェクトが発表された瞬間、企業全体でそれが熱狂的に受け入れられることだ。
日常磨いてきた仕事のノウハウを通じて、人に貢献できるかもしれないということが、その企業人集合の「誇り」に火をつけるということだろう。
ソーシャル・ビジネスとは「喜び」である、というユヌスの言葉通りで感心する。

冒頭にも書いたが、ユヌスの語り口にますます確信がこもってきており、力強い。
それは「第9章 貧困の終焉―その時は今」の15ページを読むだけでも理解できる。
その部分だけでも一読をお勧めしたい。

(次は「繁栄(上)(下)にいこうと思うのだけれど、こちらは合理的楽観主義らしく、タノシミ!)